大兵工務店 > 大兵の仕事例 > 和風モダン住宅 > 手仕事の家

大兵の仕事例

手仕事の家

今回の建物は建主との出会いから着工までに三年。そこから完成までに一年三ヶ月を要しています。

ご自分の足で様々な建物や会社を見てこられた建主は、我々の作る『天然の木肌をそのまま生かした、手刻みの建物』に共感してくださり、一緒に昔ながらの木の家を普請することになりました。

敷地に対して、要望のボリュームが大きかった為、LDKを2階に計画し、柔軟性に優れた天秤梁の小屋組を室内に取り込み、立体的な空間の広がりを確保。

梁組みを見せる為に屋根の構造を二重として間に断熱材を組み込みました。タルキの大きさは12cm。力強く重厚な面持ちとなっています。

平面的には、昔ながらの真壁造り(外部は軒桁が見える)によって、通常よりも広い空間となり、ゆとりのある廊下、階段幅が取れました。

しかし、このような造りは構造材=仕上げ材となる為、傷がつかないように取り扱わなければならず、非常に神経を使いました。

また、墨付け・刻みには積極的に若手を織り交ぜ行うことにより、ベテランからの技術継承、若手育成にも力を注ぎました。

手刻みにこだわることで、県産材の構造材をなるべく見出しに使うべく一本一本吟味しながら使用し、良さを引き出すことが出来たと思います。

細部へのこだわり


外観

施主からの要望で、見出しの軒裏。腰板はササラゴ(ピーラー柾板)とすることで、陰影のある建物となるようにしました。


玄関

材料の味、手仕事の技を感じられるよう、繊細な数寄屋風にまとめました。


浴室

山小屋風の洗面・脱衣室。ホーローの浴槽・タイル貼りのエプロン、床・壁板はピーラーの柾板。和洋折衷で落ち着いたデザインになっています。


プレイルーム

音楽が好きなご主人のこだわりで、本格的な防音室を作りました。奥様の提案で中の様子が伺える小窓を洗面所に設けてあります。


トイレ

一階は落ち着いたイメージ。二階は漆喰壁にタイル、腰板と色々な素材をコラボレーションした提案型のインテリアとなっています。


階段吹き抜け

二階へあがると小屋裏まで見出しにすることで広がりを感じられ、木組みを見ることが出来るようにしました。手摺壁の造作を吹き寄せとし、軽快な空間を演出。


建具

部屋の内側から見ると一揃いになるように紙を貼りました。素朴な感じを受ける手すき和紙とし、桟の見付きを細くすることで繊細な印象を。引き手にも、遊び心を加えてみました。

こだわりの家 特設サイト