大兵工務店 > 大兵の仕事例 > 和風モダン住宅 > ゆらめきと安らぎの家

大兵の仕事例

ゆらめきと安らぎの家

「薪ストーブのある家が欲しい。」

最初の要望でした。アウトドア派のご家族で、施主を中心に兄弟が集まります。場所は、栃木I.C前の広い道路から、一本入った子供たちの通学路を兼ねる道からアクセス。吹き上げ地区は、古い民家と新しい住宅が混在しています。その中で「ふるくて、あたらしい」デザインを作ろうと思いました。

塀:敷地の周りをぐるりと巡らせた木の塀は土台を廻さず、柱の間に工作所でパネル化したヒノキの板材を落とし込みました。屋根:建物外観はシンプルで美しい切妻屋根の組み合わせを採用しました。屋根の勾配は上屋を5寸、下屋を4.5寸(勾配緩く)とすることで安定した印象となるように。また、昔から日本の家屋は軒が深く、屋根を犠牲にして壁や、骨組みなどを守ってきました。今回も、垂木の見える深い軒を取り入れ、建物を守る屋根を広くし、さらにそれにより建物のボリュームがより大きく見えるように計画しました。架構:伝統型の在来工法とし、建物に思いを込め、一本一本墨付けして刻みました。部屋内の要なところはすべて真壁造り(柱、一部梁が見える)とすることでより空間が広く感じるようにしました。内部:家の顔である玄関は勾配天井(かけこみ)とし、幅広の杉板を並べ、インパクトのある天井としました。また固くなり過ぎない様に、壁止めに磨き丸太を使用したり、ところどころに遊び心を加えました。メインの部屋:リビング・ダイニングは薪ストーブを中心として、ひとつの大きな空間とすることで家族、兄弟が集いくつろげるように。また、落ち止めのあるウッドデッキに直接出られるようにすることで、子供たちが走り回れ、夏はBBQ、家庭用プールなどを楽しみます。リビング・ダイニングの境にある家の中心、「大黒柱的存在」である2本の柱は県産材のヒノキを使い、昔ながらのチョウナ仕上げにしてあります。部屋内に柱が出てくることで、子供たちが触って、肌触りを実感できるようにしました。ストーブの壁は鉄平石、床は十和田石を基本とし、ガラスタイルを組み合わせ和洋折衷のデザインにしました。また、燃料は木材加工時に出る無垢の木の端材を利用することで、無駄なく資源を有効活用しています。さらに煙突自体も70度程度まで温度が上がるため開口のある建具を作ることで、その熱を2Fの補助暖房として計画しました。

その他のすべての建具は引き戸とし、常に開口が取れる便利さを再認識していただいています。一階の洋室10帖、2階ホールは木組みの持つ美しさ、力強さをあらわす為、丸太の組み手、軒天板を見えるようにして開放的な印象を与えられるようにしました。壁については左官屋さんが塗る仕上げを基本とし、漆喰にワラを多く混ぜ込みあえて凹凸のある仕上げとすることで味わいのあるやわらかな印象になるようにした。さらに壁の新しい試みとして二階の一部の壁は調湿性が高く、漆喰壁と似た性能、風合いのある面材を仕上げとして使用し養生期間及び施工費の減らす努力をしました。